前回記事、【激痛だった無痛分娩出産レポ5 陣痛促進剤2日目に突入!麻酔が効かずに痛みで嘔吐する私と首をかしげる医者】
【2日目午後3時過ぎ(最初の陣痛促進剤を開始して約27時間経過)】
この頃には、無痛分娩用の麻酔を何本か追加してもらっていましたが、痛みが弱まることはなく、1分間隔の陣痛に苦しんでいました。
スタッフさん「1日に使用できる陣痛促進剤の量をもう少しで使いきってしまうけど、先生の許可がおりれば追加ができます。このまま自然にまかせるか、陣痛促進剤を追加するかどうしますか?」
私「(もし陣痛促進剤を止めたらさらに長引いてしまうかも)・・・追加してください。」
羊水がなく、心配されたお腹の赤ちゃんは、幸いにも元気で陣痛に苦しむ母の肋骨を蹴り上げていました^^;
一睡もしていない疲労がピークに達し、陣痛がおさまると気を失うように寝てしまい、陣痛がくると痛みでうめきながら起きるというのを1分間隔で繰り返していました。
【午後4時過ぎ】
股の間に何か挟まっているような感覚がありました。
私「すみません、何か挟まっているような感じがします。」
スタッフさん「ちょっと確認しますね。・・・全開してますね!」
やったーーーーー!
ついに全開!!産まれる!!終わる!!涙
と心の中で喜びましたが・・・
母「もう産まれるんですか?」
スタッフさん「早い人だとここから1時間はかからないですが、数時間かかる方もいらっしゃるので、なんとも・・・。でも、すぐ産まれる可能性があるのでご主人を呼んできてもらえますか?」
え?数時間かかる可能性??
早くても1時間・・・
もう無理・・・お腹切ってーーー!涙涙涙
と、一気に絶望的な気持ちになりました。私は、全開=すぐ産まれると勝手に思いこんでおり、この後ここからが出産の本番だと思い知ることになります・・・
スタッフさん「あ、今の陣痛で破水したね。羊水少しだけ残ってたみたいで、ちょろっとでたよ!」
私「はい・・・(ほんとに破水してなかったんだな)。」
スタッフさん「でも、まだ赤ちゃんの位置が高くて降りてきてないね・・・。」
たばこを吸いに行っていた旦那が母と一緒に戻ってきました。スタッフさんから説明を受け心配そうに私の手をさすってくれました。
子宮口が全開したため、出産に向けて私のベットは足元が踏ん張れるように分娩台へ変身しました。
スタッフさん「赤ちゃんが下へ降りてこられるように陣痛に合わせていきんでいいですよ。」
そう言われ、陣痛に合わせていきみ始めました。いきみ逃しよりは力を込められる方が楽には感じましたが、手ごたえを感じられずこれでいいのだろうかと思いながらいきんでいました。
【午後5時頃】
先生が様子を見にやってきました。
先生「どう?」
スタッフさん「麻酔が効いていないので、上手にいきめていますが、赤ちゃんは降りてきていません。」
先生「赤ちゃんが降りてこないと帝王切開になってしまうから、経膣分娩できるよう頑張ろうね!」
私「・・・(うなずく)」
私は、うなずくのがやっとの状態でした。この会話を聞いて、私は本当に無痛分娩用の麻酔が効いていないんだと実感しました。同じ病院で2年前に出産した友達は、『麻酔で痛みを感じないから陣痛がきても分からず、陣痛がきたことを教えてもらっても力が入らなくていきめなかった』と言っていたからです。
【午後5時半頃】
ひたすらきみいきみ続けていましたが赤ちゃんは降りてこず、私にむくみが出てきたとのことで、むくみを抑えるための注射がされました。
そして、夜間勤務のスタッフさんが交代の引継ぎに現れ、状況の説明を受けながら子宮口の開き、赤ちゃんの位置を確認し始めました。
このスタッフさんがまさに私の出産の神となるお方でした!
前回記事、【激痛だった無痛分娩出産レポ6 追加される麻酔、増し続ける痛みに耐え、ついに子宮口全開!そして神降臨!!】の続きです。 ▶1話目はこちらをクリック 【2日目午後5時過ぎ(最初の陣痛促進剤を開始して約29時間経過[…]