いざ手術室へ!最後の力を振り絞り・・・ついに【激痛だった無痛分娩出産レポ8】

前回記事、【激痛だった無痛分娩出産レポ7  子宮口全開するも赤ちゃんが降りてこない!再び帝王切開の危機にお尻猛プッシュ!!の続きです。

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【2日目午後6時頃(最初の陣痛促進剤を開始して約30時間経過)】

子宮口は全開したものの赤ちゃんが降りてこず、経膣分娩か帝王切開かの最終判断は手術室で行うこととなり、慌ただしく準備が進められていました。

その間も担当のスタッフさんは私のそばに立ち、「ギリギリまで赤ちゃんを降ろすためにいきんで!」と声をかけてくれました。

なので私は、たくさんのスタッフさんが取り囲み準備が進められている間もひたすらいきみ続けていました。

そして、ストレッチャーが運ばれてきて・・・

『1、2、3!』

の掛け声とともに私はストレッチャーに乗せられました。

これ、ドラマで見るやつーーーーー( ゚Д゚)

と、内心ちょっとだけテンション上がりました笑。

LDRを出て廊下を通り、手術室に入るまでの間も少しでも赤ちゃんを降ろそうと陣痛に合わせていきみ続けました。

今思うと、廊下には私の両親も他の方達もいたのに、その前をいきみながら通過していったのかと思うとシュールでちょっと笑えます^^

手術室に入ると驚くほどたくさんのスタッフと先生、それと帝王切開に備えてなのか別の医師が1人いました。

私の後にビデオカメラを持った旦那も続いて入りました。

そして、先生が最終チェック・・・・

先生「よし、じゃあ押し出してみるよ!○○さん(私)、陣痛に合わせてお腹から押すのと吸引を合わせてやってみるね!今、足の付け根当たりをつねってるけど痛みある?」

私「ありません。」

先生「麻酔が効いてるね!大丈夫!陣痛きたら教えて!」

私の上に一人のスタッフさんがまたがり、お腹に手を当ててスタンバイ。

私「・・・きましたっ」

先生「いくよ!!」

合図とともにものすごい力でお腹を押され、苦しくて声がもれましたが、顔のそばに立っているスタッフさんに、

「声出さない!目を開けて!頑張って!」と檄を飛ばされました。

必死に目を開け、歯を食いしばりいきんでいると

「もう大丈夫!力抜いて!産まれるよ!!旦那さん、カメラ持ってもっとこっち来て!」と旦那が呼ばれ、私は頭をスタッフさんに支えられながら持ち上げていると、、、

午後6時34分、やっと長男が産まれてきてくれました(*^^*)


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ドラマの出産シーンで見る赤ちゃんとは違い、思っていたよりずっと細くて弱々しい体で紫色をしていました。目を閉じてこわばった感じで体を伸ばし、本当に私の体から出てきたのかと信じられない気持ちでした。

鼻にチューブを入れられると力いっぱい手足を伸ばし、大きな声で泣き始め真っ赤になっていました。

私も安堵で涙がツーっと流れました。

スタッフさん「おめでとう!元気な男の子だよ!今からきれいに拭いて確認するね。旦那さんも泣いてるよ!」

そう言えば鼻をすすっている音が聞こえるなぁと思い旦那の方に目をやるとビデオを撮りながら泣いていました。

長男の泣き声が響き渡る中、一通り産後の処置を終えた先生から、

「赤ちゃんは首にへその緒が巻き付いていたから降りてこれなかったみたいだね。胎盤に傷のようなものがあったから、もしかしたらそれが原因で羊水がなくなったのかもしれないけど、はっきりとは分からない。それと、産道が狭くて赤ちゃんは大き目だったから会陰切開を大きく切ったからしばらくは痛いと思うけど、避けるよりはマシだからごめんね!」

と早口で説明を受け、先生はとっても急いでいるようで話しながら去っていきました。

その後、私と旦那はLDRに戻りました。

無事に出産を終え、両親と話していると急激な寒気に襲われガクガクと震え始めました。スタッフさんから事前に麻酔の副作用で寒気が出る場合があると説明を受けていましたが、旦那と母が慌ててスタッフさんを呼びに行きました。

電気毛布と布団2枚をかけられ、それでもガクガクブルブルとしばらく震えは止まりませんでした。

しばらくして保育器に入った長男を連れてスタッフさんがやってきました。

スタッフさん「赤ちゃんは元気で問題もありませんが、念のため一晩、保育器で様子をみさせてもらいますね。今は保育器から出させてもらうので抱っこしてあげてください。」

と言って長男を私の元へ連れてきてくれましたが、私は最初の抱っこは旦那にお願いしました。スタッフさんはちょっと驚いていましたが、これは私のバースプランにも記載しており、ただ単純に私がそうしたかっただけです。

旦那の腕の中にすっぽりはまった長男と旦那の画は忘れられない思い出になりました^^

私の父は怖がって抱っこをしませんでしたが、母は愛おしそうに抱っこしてくれました。

“産みの苦しみ”を体験して、母もこんな痛みを乗り越えて産んでくれたんだなと思い、『ありがとう』という気持ちがあふれました。

こうして私の“激痛だった無痛分娩”の出産は何とか経膣分娩で終わりを迎えました。

もし、夜間のスタッフさんが“ボートこぎいきみ”を教えてくれていなかったら、ぎりぎりまでいきむように励ましてくれていなかったら、おそらく帝王切開になっていただろうなと思います。

この神スタッフさんのお陰で、5日後には無事に長男と退院できました。

長男の出産からもう5年経ちますが、記事を書きながら当時のことを思い出すとやはり涙がこぼれました。

羊水がないにも関わらず、元気で無事に産まれてきれくれた長男に本当に感謝です。

ありがとう。

【おしまい】

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