前回記事、【友達も母も無痛分娩だった!しかも費用が1万5千円!?激痛だった無痛分娩出産レポ1 】の続きです。
それは、妊娠の経過も順調でいよいよ予定日まであと4日に迫った39週の定期健診で発覚しました。
10時前に産院に着くといつもの通り、血圧と脈拍を測り問題がないことを確認し、診察の前にNST(赤ちゃんが元気か確認するノン・ストレス・テストの略)を受けていました。
その時に脈拍に合わせてシクシクとした痛みをお腹に感じましたが、いつの間にか眠ってしまい、30分ほどしてスタッフさんに起こされた時には痛みはなくなっていました。
一応気になったので痛みのことをスタッフさんに伝えると、『赤ちゃんは元気なので、周期的な痛みではないなら診察の時に先生に伝えてください』と言われ、待合室で順番が来るのを待っていました。
11時ごろ診察室に呼ばれ、経腹エコーで赤ちゃんを見ながら『推定で3300gくらいかな、ちょっと大きめだね』『出産が近いから顔が下にもぐっていてもう見えないなぁ』なんて話を先生から和やかな雰囲気で聞いていました。
すると、先生が急に険しい表情になり会話が途切れました。
先生『・・・羊水がない。破水してない?』
私『・・・・してないと思います』
先生『先週まではたっぷりあったのに。隣の診察台に登って。ゆっくり動いて!』
私『はい・・・』
数日前にトイレに行こうと立ち上がった瞬間に尿漏れをしたことがあったのを思い出し、もしかして破水だったのかなと不安になりながら診察台に登りました。
先生『前回の診察から今日までに湯船につかった?』
私『毎日つかってます・・・』
※破水している場合、湯船につかると赤ちゃんが感染症にかかるリスクがあるので聞かれました。
先生『(経膣検査中・・・)破水してない!!ゆっくり降りてまた隣の診察室にきて!』
破水してないと聞き、事態をうまく呑み込めていない私は、少しほっとしながら診察室に戻りました。すると、周りのスタッフの方々が小走りに動き、明らかに空気がぴりついていました。
そして、先生が机に2枚の紙を並べ、早口で説明を始めました。
先生『破水はしていないが、何らかの理由で羊水がなくなってしまっています。NSTの結果、今は赤ちゃんが元気なので、すぐに陣痛促進剤を使用し、なるべく経膣分娩をしたいと思いますが、赤ちゃんの元気がなくなった場合、すぐに帝王切開へ切り替えます。これは、その説明書と同意書です。』
説明書にそって帝王切開のリスクの説明を先生から受けましたが、輸血が必要な場合にHIVを含む感染症のリスクがあることや子宮を全摘しなければならない事態も起こりうることなどが書かれていました。
先生『ご家族の方どなたかすぐに来ていただけますか?』
私『はい。母なら・・・』
先生『ご主人の立ち合い希望ですね?ご主人はすぐに来られますか?』
私『今すぐ連絡しても飛行機に乗らなければならないので、早くても夕方から夜になると思います。』
先生『赤ちゃんの命を優先しますので、ご主人が間に合わない場合でも必要であれば帝王切開に切り替えます。』
私『分かりました』
私は、スタッフさんに付き添われて診察室を出て、エレベーターに乗りました。
あまりの急展開に頭も心も全くついていっていませんでした。
私『この後また診察があるんですか?』
スタッフさん『いいえ、もうこのまま入院し、すぐに陣痛促進剤を始めます。なので、同意書にサインをして頂き、お母様に入院準備品を持ってすぐ来ていただくようお電話をしてください。旦那様にもお電話をお願いします。この後、機器を体に取り付けると携帯電話が使用できなくなってしまいますので、連絡したいことがあれば今のうちにお願いします。』
このスタッフさんの言葉を聞いて、一気に不安が押し寄せ、エレベーターの中で泣きそうになりました。でも、お腹の中で頑張ってる赤ちゃんのためにも今泣いている場合じゃない、とグッと涙を喉の奥へ押し込みました。
前回記事、【○○がない!!妊娠39週で緊急入院に!【激痛だった無痛分娩出産レポ2】】の続きです。 ▶1話目はこちらをクリック スタッフさんと一緒にLDR(Labor/陣痛 Delivery/出産 Recovery/回復の頭文字をとった略で[…]