急ピッチで進む出産準備とテンパる旦那【激痛だった無痛分娩出産レポ3】

前回記事、【○○がない!!妊娠39週で緊急入院に!【激痛だった無痛分娩出産レポ2】の続きです。

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スタッフさんと一緒にLDR(Labor/陣痛 Delivery/出産 Recovery/回復の頭文字をとった略で、陣痛から出産、回復までを移動せず同じ部屋で行うことができます)のあるフロアーの待合室で部屋の準備ができるのを待ちながら血圧を測りました。

すると、血圧が140を超えていました。

スタッフさん「いつもこんなに高いですか?具合悪くありません?」

私「いつもは90台後半くらいで、今朝も90後半でした。」

スタッフさん「そうですか。急なことで驚いて血圧が上がってしまったんですね。赤ちゃんは元気ですし、大丈夫ですよ。少し席を外すので電話をかけてくださいね。」

そう言ってスタッフさんがいなくなった後、なるべく平静を装い、何でもないようなフリをして母に電話しました。母が心配して動転するといけないと思いましたが、冷静に話しを聞き、仕事を切り上げてすぐに向かってくれることになりました。

次は旦那です。

私「(事情説明・・・)という訳で、今からこっちに来て欲しいんだけど。」

旦那「分かった。じゃあ、会社に事情を言って早退してそっちに向かうね。」

私「もう陣痛促進剤が始まるから電話できなくなるけど、何かあったらお母さんに電話してね。」

旦那「うん、分かった。」

と、こちらも意外にあっさり。

電話を切るとスタッフさんが待っていて、LDRへ案内されました。

スタッフさん「この入院着に着替えてください。下着も全部脱いで、入院着と出産用のおむつだけにしてください。それと、化粧も落としてくださいね。」

と、手際よく必要な物が目の前に並べられ、流れ作業のように準備は進みました。そうしているうちに母が到着し、スタッフさんから説明を受け、帝王切開への同意書へサインをしました。

すると、先生が現れ・・・

先生「今から無痛分娩用の麻酔を入れるための管を背中に入れるね。先に痛み止めの注射をするよ。ベットに横になってお腹を抱えるように背中を丸めて。絶対動かないで!」

“絶対に動かないで”という言葉が危険度を表しているようで、緊張しましたが手早く管は挿入され、テープで背中にとめられました。痛み止めの麻酔のお陰で無痛分娩用の麻酔の管を入れる時は全く痛みはありませんでした。

先生「痛みやしびれ、違和感はない?」

私「大丈夫です。」

先生「じゃあ、この後、陣痛促進剤を始めるね。子宮口が5~6㎝開いたら今入れた背中の管から麻酔を入れるからそれまでは頑張って!帝王切開になる可能性が高いからこれから先は絶飲絶食でよろしくね!」

そう言って先生は去って行きました。

先生が去ると数人のスタッフさんが同時進行で、陣痛を測定する機器とNSTがお腹にまかれ、点滴と陣痛促進剤用の針がさされ、トイレにも行けなくなるという理由から導尿カテーテルも入れられました。

あっという間に用意が整うと、母が合間をみて声をかけてきました。

母「旦那くんから○○(私)が電話に出ないってこっちに電話がかかってきたよ。電話してみたら?」

私「え?でも、機器を取り付けたら電話できないんだけど・・・。」

スタッフさん「まだ、いいですよ。」

スタッフさんが気をきかせて電話をさせてくれました。電話できなくなるって伝えたのになぁと思いながら旦那に電話すると・・・

私「もしも・・・」

旦那「さっきの電話の後、連絡つかなくなったら心配するじゃん!」

と、第一声でちょっと怒られました。
最初に電話した時、落ち着いているようでしたが、そうではなかったようで、私と同じように旦那も状況が上手く呑み込めていませんでした^^;

私「今、入院するために準備したり、点滴や陣痛促進剤の針さしたりしてるから電話に出れなかったんだよ。」

旦那「そうだったんだ・・・。16時くらいの飛行機に乗れると思うんだけど、航空券予約してくれない?」

私「・・・えっと、もう陣痛促進剤始まるから携帯触れないし、無理・・・かな・・・。』

旦那「そっか、分かった。自分で予約してみるよ。」

私「うん、お願い・・・」

心の中で(旦那、大丈夫?全然話きけてないし、状況が分かってない・・・。っていうか、今から出産にのぞもうとしてる妻に航空券とらせるってどういうこと?)と思いました^^

出産から5年たった今、振り返ると、出産がどれだけ大変で命がけのことなのかを私も旦那も理解していませんでしたし、遠く離れている旦那は電話だけでは状況が把握できなくても無理はなっかたなと思います。

それでも航空券とってはないわーと、笑い話になっています( *´艸`)

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